こんにちは。札幌市のパーソナルトレーニングジム『アンカーフィット』の小林大祐です。

雪解けを前にたくさんの体験お申し込みをいただきまして誠にありがとうございます。

また、トレーニング開始に向け順番待ちをいただいているお客様、コース開始までもう暫くお待ちいただけますと幸いです。

目標達成に必要な◯◯

それでは本日の内容に入ります。

皆様はきっと、さまざまな目標があってトレーニングをされていることと思います。

・筋肉をつけて引き締まった体を目指したい

・趣味やスポーツのために動ける身体を作りたい

・将来のために筋力をつけたい

など、人それぞれに違った目標をお持ちのことと思います。

しかし個々の目標は違っても、トレーニングをする上で意識していただきたいことの一つに、特異性の原則というものがございます。

今回はその特異性の原則について解説して参ります。

特異性の原則について

まずはトレーニングにおける特異性の原則について解説いたします。

この言葉自体初めて聞いたという方も多いかもしれませんが、

特異性の原則とは

《何かの効果を得たい場合、その効果に結びつくトレーニングをする必要がある》

と言うことになります。

これは当然と言われれば当然のことなのですが、

『フィットネスクラブに通ったけど、目標が達成できないまま退会してしまった…』という方は、

もしかしたら特異性の原則に基づいたトレーニングを行えていなかった可能性が考えられます。

特異性の原則に基づいたトレーニング

特異性の原則に基づいたトレーニングが具体的にどのようなものかと言いますと、

脚力強化のためにスクワットを行うことや、フルマラソンの完走を目指している方が心肺機能を向上させるためにランニングを行うことなどが挙げられます。

また、脚力強化のためにベンチプレスをしたり、フルマラソンの完走を目指して腕立て伏せの練習をすることは、何か特別な理由や狙いがない限りは特異性の原則に基づいたトレーニングとは言い難いことがお分かりいただけるかと思います。

少なくとも、目標達成に対して遠回りであることは間違いありませんね。

特異性の原則の応用

先ほどのは少し極端な例えでしたが、次は特異性の原則をもとにした普段の生活や仕事に活きるトレーニング方法について考えてみましょう。

例えば、子育て中のママさんや、介護職に携わる方が筋力向上や疲れにくい体を目指している場合です。

そのような方には、人を抱きかかえるような動きであったり、介護を想定した動きを取り入れることが推奨されます。

具体的には、体の後ろではなく体の前で重りを持って行うスクワットなどが挙げられます。

  

更に特異的な動作として、もし可能であれば

・靴を履かずに行う

→訪問介護など家の中での条件に近づける(靴の形状にもよりますが、靴を履いているか否かで重心の位置は変化するため、鍛えられる筋肉も微妙に変化します)

※ご自身で行う場合は、自己責任のもと、フィットネスクラブや各施設のルールに従い安全性に配慮した上で行いましょう。

・水の入った重りを使用(ウォーターバッグ等)

→重心位置が変化する重りを使うことで、人を抱えるイメージに近づける。

更に、

・重りを持ち、中腰の姿勢で左右に移動

→抱きかかえたまま、ベッド上またはベッドから椅子への移動を想定した動き。

このように、日常的または仕事中に起こりうる動作を取り入れることで、トレーニングの効果は飛躍的に向上していきます。

では続いて、営業や接客業に携わる方の場合で考えてみましょう。

これは少し特殊なパターンかもしれませんが、そのような方の場合は第一印象に影響を与える部分を考えて体づくりを行ってみるのも良いでしょう。

第一印象の約50%は早くて一秒、遅くとも数分程度で決まると言われております。

また、第一印象の形成には姿勢や歩き方も含まれていると言われておりますので、そう言った部分に目を向けて体づくりを行うことも重要かもしれませんね。

最後に

パーソナルトレーニングにおいては、お客様を目標達成に導くことが非常に重要となります。

また、お一人お一人のライフスタイルに合わせ、求められた以上の成果や付加価値を提供することもまた重要であると考えております。

そのためにも特異性の原則に基づいた的確なトレーニング指導を行い、お客様にとってのトレーニングを趣味や健康づくりとして終わらせることなく、更に有意義なものへと変えていきたいと思います。

最後まで目を通していただきありがとうございました。

 

〈参考〉
NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識